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【設計課】対談

峰松課長

峰松課長
設計の要。無口だが仲間想で皆から慕われ、頼りにされる存在。今までの吉泉の機械の歴史を知る設計者で、他部署からも信頼厚い。趣味はバイクと子供と遊ぶこと。

岡野 大樹

岡野 大樹
工学部を卒業後、機械系の大学院を卒業。学生時代はロボコンに熱中。機構設計では社長をうならせるアイデアを出すこともしばしば。休日は教会に通うクリスチャン。最近なぜか会社近くのジムで鍛えだした。


どうして吉泉に興味を持ちましたか?

峰松課長

僕の場合は地元が枚方だったので、その近辺で就職活動してましていて、吉泉が開催している自社セミナーに参加したのがきっかけだった記憶があります。あのころは就職氷河期で、面接会場には100人を超える人が詰めかけていたのを覚えています。

岡野

僕はもともとロボットコンテストに参加してたこともあり、機械に興味があってメーカーを中心に探していたんです。ただ、大きなメーカーになるとパーツ設計になってしまったり、分業が進んでしまっていて、機械全体に携われない気がしていて、機械全体を設計したいっていう思いが強くてなかなかいい会社が見つからなかったんです。そんなある日、母に今面白い番組がやっているから見てみろと言われ、そこに映っていたのが吉泉だったんです。和風総本家という番組だったんですが、小さくてもきらりと光るいい会社を特集してたと記憶しています。それを見て、自分の希望にぴったりと来る会社が見つかった!って思ったんです。

峰松課長

うちは基本一人で1機種担当するからな。確かに岡野君の希望にはぴったりかもしれない。うちの設計は一人で機械設計も電気設計もやったりするからね。その点で機種ごとに設計者の思想が色濃く表れてるよな(笑)入社前と入社後でそのイメージは変わったところはある?

岡野

全く変わらずです!まさにやりたかった仕事だと思って毎日楽しんで仕事できてありがたいです。ただ、入社して勉強不足だなと感じるところも出てきました。僕はメカ部分を設計することは昔からしていたんですが、電気設計がまだまだ不十分で…設計者としての幅を広げるためにも今後勉強していきたいなと思っているところです。


業務について教えてください

峰松課長

吉泉の設計業務は大きく分けて2つあって、
(1)新機種開発
(2)お客様へのカスタマイズ対応
に分かれています。

岡野

例えば僕の場合は今、新機種開発で高速人参皮むき機を設計しながら、合間を見てお客様へのカスタマイズ対応を行っている感じです。新機種開発をできるのは本当に楽しいです。その分疲れますが(笑)

峰松課長

うちの設計は何でもやるからね。新機種開発の場合は営業がキャッチしてきたヒット商品の種を具現化していく作業だけど、岡野君の今やってる高速人参皮むき機を例に流れを説明してみようか。

岡野

大きな流れは

【1】満たすべき条件を確認する

ここでは複数のお客様から聞いた情報、吉泉が考える理想のスペック等を混ぜ合わせ、試作機で満たそうとする条件を大まかに決めていきます。ここでは実際に設計者がお客様の現場に出向き、お客様の作業を観察します。 僕の場合は何社かお客様を回って、現場の声を聞き、試作機のイメージを作り上げていきました。

【2】試作機の設計を行う

まずはマンガ絵(イメージ図、デッサンのようなラフ図)から始め、上司と相談を重ねながら詳細設計へと進めていきます。まだ世の中にない機械ですので、自分のアイデア次第でいい機械にも悪い機械にもなるので非常に重要な段階です。この段階で満たすべき機能とコストの両方を満たすために本当に悩みます。何度もボツを食らって、それでも考えに考えた構造が上司にOKもらえた瞬間は頑張ったかいがあったなと報われた気分になりますね。

【3】試作機を製造する

実際に試作機を作ります。この段階では試作段階で見落としていた不具合を修正しながら設計者が自分でくみ上げていきます。自分で組み上げることで、組つけにくさや作業性の悪い部分を次号機で修正しやすくなるので、量産化のことを考えながら組んでいきます。大きなプラモデルを作っているような気分になります笑

【4】試作機を実際に動かして評価する

いよいよ自分で設計した機械が動く段階で、ちゃんと思い通りに動くか毎回ドキドキします。お客様が興味を示されている場合はこの段階の試作機を見ていただくこともあります。この試作機評価をもとに2号機を設計することになります。

【5】2号機を設計製造する

今までと同じ流れを行います。試作機の設計よりは短いスパンで行うことが多いです。

【6】試作機を評価し、よければお客様に納品する

2号機が満足できる性能であればお客様のところに納品を行います。お客様に納品するレベルになければ、【5】までのプロセスを満足いくものになるまで繰り返します。納品には設計者も立ち会うことが多いです。ある先輩は、自分で設計した機械を自分でトラックを運転して関東まで納品しに行ってました笑

【7】お客様の現場で新たな要望、トラブルが起こればその都度対応する

私たちが作っているのはまだ世にない機械ですので、トラブルが現場で起きる可能性は少なくありません。設計者は営業からの報告、現場での実施確認を通してトラブルシューティングを作っていきます。この際に実際に現場で使ってみるとやっぱりこうしておいた方が良かったという点も発見、お客様から要望を受けますので、改善を繰り返していきます。この段階では何度も何度もお客様の元に伺います。

【8】新機種が完成し、量産化に到達する

このようなプロセスをたどり新機種が完成します。このサイクルを一通り行うには通常半年~長い機種で数年かかることもあります。

峰松課長

設計はお客様の要望、社内の技術、コスト、それらすべてを考えながら設計をしていかないといけないから大変だけど、実際に自分の考えた機械が世に出て役に立つっていうのは設計の醍醐味だよ。


吉泉の設計のやりがいを教えてください

峰松課長

この間、うちの奥さんが長野に旅行してお土産でザーサイを買ってきてくれたんだけどね、パッケージの裏を見たらうちのお客さんで、しかもそのお客さんは俺が設計した機械を使ってザーサイ切ってるんだよ。その時、「あ、これ俺の機械で切ったやつだ」って思うとなんかうれしくてね。子供に、これはお父さんが作った機械で作ったんだぞって自慢したくなったよね

岡野

わかります!やっぱり、設計ってお客様ともつながるし、最終製品をスーパーで目にしたら、なんか自分の機械が社会に役立ってるんだって気分になりますよね!でも食品買って裏のメーカー見てしまうのは完全職業病ですね(笑)

峰松課長

あとあったのが、昔お客様のところに出向いて仕様の打ち合わせをしていたんだけどね、その時は社長も同席していて、お客様に四角と線で枠を書いたんだよ。で、社長が一言「では、これで機械を峰松が作らせていただきます」お客様も、「じゃあお願いします」 さすがに、え?ってなったよあの時ばかりは。でも、これは長年お客様に信頼されてるから、吉泉だったら何とかしてくれるだろうっていうことでの受注だったんだと思うよ。社長もある程度俺を信用してくれてたのかな?笑

岡野

すごい話ですね(笑)さすがに僕はまだ無理です… でも、やっぱり自社ですべて開発製造もできる能力があるからそういうことができるわけですよね。設計者がやりたいことを出来る環境がそろってるところも僕が吉泉で働くやりがいの一つですね!

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